坂本花織 「指導者になるには嫌われ者にならないといけない。心を鬼にして頑張りたい」 名コーチへの覚悟
フィギュアスケート女子の五輪2大会連続メダリストで、引退を表明していた坂本花織(26)=シスメックス=が13日、出身地の神戸市内で記者会見を開いた。神戸学院大時代に知り合った同学年の一般男性と、5日に結婚したことをサプライズで発表。会見では涙も見せながら約21年間のフィギュアスケート人生を振り返りながら、指導者への道に進む決意を口にした。
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坂本は、いい指導者になると思う。担当として取材した期間は短かったが、後輩選手へ向ける愛のあるまなざしが、そう思わせてくれた。
ミラノ・コルティナ五輪では女子最年長として、最後の五輪で追い込まれていたにもかかわらず、中井や千葉に対して、気遣いを忘れない姿を見た。金メダルを逃して悔しいはずなのに、涙に暮れる千葉をそっと抱き寄せた姿は今でも印象に残っている。ほかの選手の応援にも必ず駆けつけ、誰からも「かおちゃん」と慕われる面倒見のいいお姉さん的存在は、世界を目指す子どもたちの道しるべになるだろう。
「中野先生になりたい」と言っていたのを聞いたときは、いつでも笑顔で天真らんまんな坂本が厳しく指導する姿を想像できなかった。しかし「指導者になるには嫌われ者にならないといけない。心を鬼にして頑張りたい」と覚悟を口にする言葉を聞き、新たな肩書で再び世界の舞台で活躍すると確信した。(デイリースポーツ・南香穂)
