垣添玄空 前相撲白星デビュー 15組目親子関取目指す「父を超えたい」 土俵下から見守った父・雷親方からエール「悔いのない相撲人生を歩んで」
「大相撲夏場所・3日目」(12日、両国国技館)
前相撲が始まり、垣添(18)=雷=は、父の雷親方(元小結垣添)が審判を務める前で白星発進。父の番付を超えることを目標に掲げた。幕内では大関霧島が藤ノ川を寄り切り3連勝。琴桜は隆の勝を押し出し、初日からの連敗を2で止めた。新関脇の熱海富士、琴勝峰がそろって初白星を挙げた。無敗は霧島、小結若隆景、琴栄峰、翔猿と早くも4人だけとなった。
少し恥ずかしそうに白星の味をかみしめた。垣添は「最悪な相撲を取った」と猛省。小川(19)=玉ノ井=を立ち合いから押し切れず、引いて左に動き、背中をたたくようにはたき込んだ。土俵下には父が審判を務め、おかみさんの母・栄美さんは升席で観戦。「めっちゃ怒られる」と、ばつが悪そうに語った。
国技館の土俵は5歳の時、引退相撲を催した父と取って以来。緊張はしなかったが「めっちゃ変な感じ。足が震えています」と感慨深げ。「呼び出しでテンションが上がった」と笑顔も見せた。
中学まではゲームに熱中し、スポーツ経験がないまま強豪の埼玉栄高校で相撲を始め、団体戦メンバーとして昨年の高校総体3位、国民スポーツ大会では埼玉県の準優勝に貢献した。体重は75キロから約40キロ増えた。
「昨日は1時間スマブラをやっていた」と余裕を見せる大物ぶりを発揮した垣添。だが不満の残る内容に「見ていてくださいと思ったけれど。親方の顔を見たらキレていた」と震えた。
雷親方は「面白い相撲を取りますね」と表情は穏やか。息子への硬い表情は「自分で取る方が楽。怒ってはいない。緊張していた。目が合いそうだったので目を背けた」と説明し「悔いのない相撲人生を歩んでほしい」と願った。
過去14組いる親子関取。垣添は「目標は金星、父を超えたいです」と力強く誓った。
◆垣添 玄空(かきぞえ・はるく)2007年9月18日、東京都台東区出身。中学までスポーツ歴はなく、埼玉栄高で相撲を始め、3年時の高校総体団体戦3位、同国民スポーツ大会相撲少年団体で埼玉県の準優勝に貢献した。名前は父の雷親方が現役時代に大関把瑠都を意識して「ハルク」を希望したことから。母は女子相撲日本一の栄美さん、妹は埼玉栄高1年で相撲部の星空(せいら)さん。憧れは朝青龍。好きなゲームは「スマッシュブラザース」でカズヤを愛用。180センチ、115キロ。
