久保凛 社会人初戦は涙の7位 思い出の大阪で自己ベスト8秒遅れ 横田コーチ「過度なプレッシャーもあったのでは」
「陸上・木南道孝記念」(10日、ヤンマースタジアム長居)
女子800メートル(タイムレース)で1分59秒52の日本記録を持つ久保凛(18)=積水化学=は2分7秒47で7位だった。女子棒高跳びは諸田実咲(アットホーム)が自身の記録を2センチ更新する4メートル50の日本新記録で2連覇。男子110メートル障害は村竹ラシッド(JAL)が13秒05の大会新記録で5年ぶりの優勝を果たした。1万メートルは男子が鈴木芽吹(トヨタ自動車)、女子は田中希実(豊田自動織機)がそれぞれ制した。
人目もはばからず、泣きじゃくった。東大阪大敬愛高を卒業し、4月に積水化学へ入社した久保にとって、社会人としての初戦。思い出が詰まった大阪で待ち受けていたのは、自己ベストより約8秒遅い、7位という結果だった。
前半は2、3番手につけながら、400メートルを過ぎてからペースダウンした。後続に次々と抜かれ、組で6着。まさかの全体7位に、ゴール後は一緒に走った仲間に肩を抱かれて励まされても、涙が止まらなかった。
体調不良を理由に取材対応はなし。代わりに、指導する横田真人コーチが口を開いた。「走り出しから動いていなかった。前半にリズムに乗れないまま、後半ズルズルいってしまった」。要因を問われると、取り囲んだ報道陣を見回しながら「分からないけど、過度なプレッシャーもあったのではないか。18歳。見せない部分もあると思う」とおもんぱかった。
8月のU20世界選手権(米国)と、9月開幕の愛知・名古屋アジア大会での優勝を目標にしている今季。“故郷”で味わったほろ苦い経験は、日本女子中距離界の至宝をもっと強くする。
