英国から大相撲新弟子検査受験の16歳、好きな言葉は「我慢。相撲で一番大切なこと」
大相撲夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が1日、両国国技館で行われた。英国本島からは英ノ国以来、史上2人目の角界入りを目指すニコラス・タラセンコ(16)=湊=は187センチ、120キロで体格基準(167センチ、67キロ)をパスした。内臓検査の結果を待って初日に合格が発表される。
満面の笑みで「前相撲が楽しみ。やっとお相撲さんになれる」と語ったニコラス。初土俵は興行ビザ取得後の名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)の見通しだ。
元大関把瑠都のカイド・ホーベルソン氏が母国エストニアで行った相撲大会「バルト杯」。ニコラスは14歳で出場した。柔道とラグビーに取り組み、それまで本格的な相撲経験はなかったが、父親が熱烈な大相撲好きで幼い頃から憧れていた。バルト杯出場で角界入りを志し、湊部屋に入門。研修期間中に急速に日本語が上手になった。
目標とする力士はウクライナ出身の大関安青錦。入門前の来日で「早く番付を上がった。(安青錦が)三段目の時に会いました」と明かした。「ちゃんこはおいしい。兄弟子は料理めっちゃ上手。何でも食べます。から揚げが大好き」と日本食にも馴染んでいる。「好きな日本語は『我慢』。相撲で我慢は一番大切なことです」と語った。
しこ名は「栄誠(えいせい)」の予定で、父親が考えたという。「横綱になりたい。横綱に上がったら、イギリス人がもっと相撲界に入る。イギリスに相撲を教えたい」と言葉に力を込めた。
