吉田知那美がロコ・ソラーレ退団 在籍12年、カーリング人気火付け役に一つの分岐点 今後は初のプロリーグ参戦
カーリング女子で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレの吉田知那美(34)が31日、チームの公式サイトと自身のインスタグラムで退団を発表した。2014年に加入してから12年在籍。現役は続行し、今後は各国の選手でチームを編成する新設のカーリング初のプロリーグ、ロックリーグで活動する。
カーリング人気の火付け役を担ったロコ・ソラーレのムードメーカーが決断を下した。2018年に流行語大賞を受賞した「そだねー」の象徴で、不動のサードとして五輪2大会連続メダル獲得に貢献した吉田知が退団を発表した。
4位だった3月の世界選手権が、チームとして最後の大会となった。自身のインスタグラムでは「12年間という長い時間、本当にありがとうございました。春の訪れと共に新しい環境へと向かいますがこれからも変わらぬ情熱で、カーリング人生が彩豊かであるよう邁進し続けます」と報告した。
今後はカーリング初のプロリーグに参戦し、チームの主将として活動していく。五輪をともに戦った藤沢五月、妹の吉田夕梨花、鈴木夕湖の3人には「勝ち負けに翻弄されることのない、幸せであるためのカーリング人生の旅路を、これからもずっと世界のどこからでも応援しています」とエールを送り「それでは50歳での再集結まで、しばしお別れです。みんなシニアでの世界一のために膝肘腰の怪我にだけ気をつけてね」とつづった。
ロコ・ソラーレとしては一つの分岐点を迎え、6月の日本選手権(横浜BUNTAI)に臨む。世界選手権では混合ダブルスを主戦とする小穴桃里を招集し、1次リーグでは吉田知と交互にサードを務めていた。すでに代表決定戦の資格を獲得している30年フランス・アルプス五輪へ向け、ロコ・ソラーレが新体制で戦っていくことになる。
◇吉田知那美(よしだ・ちなみ)1991年7月26日、北海道常呂町(現北見市)出身。小学生のときから競技を始め、2011年に北海道銀行フォルティウスに加入。14年ソチ五輪に出場した。大会後に戦力外通告を受けて退団し、ロコ・ソラーレに加入。サードとして出場し、18年平昌五輪で銅メダル、22年北京五輪で銀メダル獲得に貢献した。157センチ。夫はアルペンスキーコーチの河野恭介氏。
◆ロックリーグ カーリング初のプロリーグで、2025年にワールドツアー最高峰、グランドスラム大会を運営するグループが設立した。カナダ(2チーム)、欧州(2チーム)、米国(1チーム)、アジア(1チーム)の世界6地域から6チームが参加し、1チームのメンバーは男女各5人で構成される。2026年は4月から6週間にわたって、カナダ、米国、欧州で開催される。27年は1月から4月にかけてフルシーズンで行われる予定。
◆ロコ・ソラーレ チーム青森で五輪2大会出場の本橋麻里さんが、故郷の北海道北見市で競技を続けられるように2010年8月「LS北見」を結成。18年8月に本橋さんを代表理事とした一般社団法人「ロコ・ソラーレ」を設立し、現チーム名となった。リード吉田夕梨花(32)とセカンド鈴木夕湖(34)は創設時から在籍。14年に吉田知、15年にスキップ藤沢五月(34)が加入した。五輪は18年平昌で銅メダル、22年北京で銀メダルを獲得した。3月の世界選手権は、混合ダブルスを主戦とする小穴桃里(30)が同大会限りの助っ人としてリザーブを務めた。
