坂本花織が首位発進!最高のフィナーレへSP今季世界最高得点「お客さんと一緒に喜び合えた」真央超え日本勢最多4度目Vへ
「フィギュアスケート・世界選手権」(25日、プラハ)
開幕し、女子SPは今大会で現役を引退するミラノ・コルティナ五輪銀メダルの坂本花織(25)=シスメックス=が今季世界最高の79・31点で首位に立った。2年ぶりで日本勢最多となる4度目の優勝を27日(日本時間28日)のフリーで目指す。前回3位の千葉百音(木下グループ)は自己ベストの78・45点で2位につけ、五輪銅メダルで17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)は69・10点で8位発進。ペアSPの長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)は69・55点の5位で26日(同27日)のフリーに進出した。
演技後のスタンディングオベーションが全てを物語った。数え切れない日の丸や応援タオルが掲げられた観客席。キャリア最後の一戦、SPの今季世界最高得点で首位に立った坂本は「お客さんと一緒に喜び合えた」と満面の笑みを浮かべた。
五輪でアリサ・リュウ(米国)に敗れ、目標の金メダルにあと一歩届かなかった。「すごく絶望した。(試合で)過去一番、苦しい、悔しい終わり方だった」と吐露する。失意を乗り越えられたのは「悔いなく競技から離れられるように」と今大会に出場する意義を見いだせたから。新たな旅立ちを歌う名曲「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の一つ一つの動きに感情を乗せ、会場を支配した。
こだわりは序盤にジャッジの前で、片足のつま先でぴたりと止まる場面だ。坂本が習得に「めちゃくちゃ苦労した」と言うポーズで「静」の美しさを見せた。スケート靴の刃を深く倒した巧みなエッジワークでも魅了。トップだった演技点は10点満点の3項目全てで9点台半ばを並べ「全体を通して良かった」と胸を張った。
五輪の「絶望」からはい上がって圧巻の内容を披露し、終幕へ向かう。2位の千葉とは0・86点の小差だが「この顔で終われるように頑張る」と再びにっこり笑った。浅田真央を超える日本勢最多4度目の世界一に輝き、最高のフィナーレを迎える。





