飛び込み 玉井陸斗が貫禄V「安心」アジア大会代表は確実 打倒中国勢「メダル目指して」
「飛び込み・翼ジャパンカップ」(22日、東京アクアティクスセンター)
愛知・名古屋アジア大会(9~10月)の代表選考を兼ねて行われた。男子高飛び込み決勝では、24年パリ五輪銀メダルの玉井陸斗(立命大)が、518・95点で優勝。予選との平均得点で派遣参考得点(408点)を突破し、代表入りを確実にした。
エースの貫禄を見せた。最初の407C(後ろ踏み切り前宙返り3回転半抱え型)では、キレのある回転と、水しぶきの立たないノースプラッシュの入水を見せ、審判員から10点の満点評価。その後も全ての演技をミスなくまとめた。3月の海外遠征中にはインフルエンザに罹患(りかん)して体重が減少するなど、状態は万全ではなかったが、調整不足を感じさせない圧巻のV。「自分の中では悪くないのかな。不安もあったけど、安心した」とほっとした表情を浮かべた。
昨春に立命大に入学し、競技への考え方も変わりつつある。今オフはオーストラリアで約3週間の合宿を行い、25年世界選手権王者のカシエル・ルソーらと練習。玉井はこれまで、踏み切りの形、空中姿勢、入水と多くのポイントを考えながら飛び込んでいたが、ルソーら海外選手は重要なポイントを1つだけに絞り、練習に取り組んでいたという。「僕は細かいことを意識してしまうけど、シンプルな方が気持ちも楽」。実戦してみると考え方がクリアになった。「精神面で落ち着けた部分はあるのかな」と手応えを語った。
2大会連続メダルのかかる28年ロサンゼルスまでは残り2年。代表権は最速で、27年世界選手権で8位以上に入れば獲得できる。この日の結果で今夏のアジア大会代表入りは確実で、飛び込み大国の中国選手に勝利できれば五輪に向けても大きな弾みが付く。玉井は「中国選手がいてアジア大会(のレベル)は、世界選手権や五輪と変わらない。金メダルは大きな壁だけど、メダルを目指して頑張りたい。中国勢に引けを取らない演技がしたい」と力を込めた。




