「天使と悪魔が…」角田夏実、引退決断までの葛藤を吐露「五輪目指さないので引退」国内大会出場の可能性は示唆
柔道女子48キロ級で24年パリ五輪金メダリストの角田夏実(33)=SBC湘南美容クリニック=が30日、千葉県浦安市で記者会見を開き、28年ロサンゼルス五輪は目指さず、現役を引退することを表明した。既に全日本柔道連盟(全柔連)には強化指定選手辞退届を提出。「(パリ)五輪が終わった時にまだ戦いたい、戦えると思っていたが、やっぱりモチベーションが上がらないというところがあった。昨年(12月)のグランドスラム東京の時にもう一度あの舞台に立ちたいと思わなかった」と心境を明かし、「私にとって引退はオリンピックという一番上の目指していた部分、(28年)ロスを目指さない。その第一線から退くというのが私の中での引退」と説明した。
パリ五輪後も昨年2月のGSバクー大会を優勝し、4月には体重無差別で争う全日本女子選手権にも出場。ただ、その後は実戦から離れ、進退について熟考していた。「本当に自分の気持ちがハッキリしなさすぎて、2人いるんじゃないかと。自分の中に天使と悪魔じゃないですけど、現役をしたい自分と、苦しい自分とがずっと葛藤があって。実際に現実味がなかったが、(全日本柔道連盟に対して引退の)手続きをしている中で本当に終わりなのかなと、寂しくなったりしています」と胸の内を吐露した。
五輪や国際大会を目指すことを前提とした強化指定選手には枠もあり、強化費などのサポートも受けるだけに、28年ロサンゼルス五輪の2年前となったこのタイミングでの決断が急務だった。「(パリ)五輪が終わった後は勝つ喜びだったり五輪のすごさを感じて、もう一度出たいなとは思ったが、しっかり振り返ると本当に(パリ五輪までは)あそこに懸けていたので、もう一回(五輪のために)人生を懸けられるかというと、自分の弱い部分が出てきた」。ロス五輪を目指さない時点で引退に気持ちが傾いたといい、この会見の2日前に強化選手辞退届を提出。「ズルズル伸ばしても仕方ない。ロスに向ける戦いは始まっているので、悩んでいても申し訳ないと思っていた」と明かした。
今後も柔道教室やメディア出演を続けながら、競技普及に携わるという。私生活でも将来的な結婚や出産を念頭に置きつつも、全日本選手権など国内大会出場の可能性は残し、「30代女性という部分で仕事や家庭のことを考える中で、試合にもし出られる、挑戦できるタイミングがあれば出てもいいのかなと思ったりしている。ケガだったり、相手もいるのでしっかり戦わないと失礼。軽い気持ちでは出られないが、しっかりつくり上げられるのであれば、また無差別(全日本選手権)に挑戦してもいいのかなと思っている」と明かした。





