体操女子 世界選手権Vの杉原愛子に新たな勲章 26歳の完全復活で25年度ホワイトベア・スポーツ賞

 ホワイトベア・スポーツ賞の受賞が決まった杉原愛子
 体操の世界選手権女子種目別の床運動で優勝し、日の丸を掲げる杉原愛子=25年10月(共同)
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 デイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」の2025年度受賞者が決定した。昨年10月に行われた体操の世界選手権女子種目別床運動で金メダル、平均台で銅メダルを獲得した杉原愛子(26)=TRyAS=と、昨年8月の新体操世界選手権団体総合で同種目初の金メダルを獲得した日本代表(鈴木歩佳、稲木李菜子、田口久乃、西本愛実、花村夏実、三好初音)。スポーツ界に夢と感動を与えた受賞者を紹介する。

 完全復活を遂げたシーズンだった。杉原は昨年5月のNHK杯で、男女を通じて史上最長ブランクとなる10年ぶり2度目の優勝。10月にジャカルタで行われた世界選手権は、床運動で2017、21年大会の村上茉愛に続く日本勢2人目の金メダルに輝いた。平均台では銅メダルを獲得。めざましい活躍で存在感を放った。

 一度は現役を引退してからの再スタートだった。21年東京五輪後、競技人生に一区切りをつけたが、23年に現役復帰。24年のパリ五輪を目指した。しかし、代表選考会を兼ねて行われた同年のNHK杯は結果が伴わず、代表切符を逃した。当時は代表入りに気持ちをフォーカスしすぎるあまり、納得のいく演技ができなかったという。それでも、10代が最前線で戦う世界に食らいついた。

 世界選手権では、決めポーズである頭の上の王冠がひときわ輝いた。5度目の大舞台で初めて獲得した金メダル。「演技するのは私1人だけど、たくさんの人に支えられ、応援してもらっている。感謝の気持ちでいっぱい」と、感無量の面持ちだった。

 選手として活動しながら、24年3月に立ち上げた女子体操サークル「Jts」のメンバーとして、魅力を広めている。個人的にもインスタグラムを頻繁に更新するなどSNSに力を入れており「体操を、野球やサッカーのようにメジャースポーツにしていくために」と尽力している。

 今年はアジア大会(10月、愛知県・名古屋市)、世界選手権(オランダ・ロッテルダム)を目指すという。特にアジア大会は日本で行われ、杉原にとっては体操の楽しさを伝える絶好のチャンスでもあり「名古屋(開催)で注目される大会。目標と強い気持ちを持って目指している」と拳を握る。

 その先で待ち受けるのは世界選手権での連覇。「今回、金メダルを取れたうれしさ、感謝の気持ちを忘れず。でも、落下があった悔しさも残っているので頑張りたい」。再び走り出した26歳が女子体操界をけん引する。

 ◆杉原愛子(すぎはら・あいこ)1999年9月19日、大阪府東大阪市出身。東京・藤村女高から武庫川女大に進学した。五輪は16年リオデジャネイロ、21年東京の2大会に出場。22年に第一線を退き、23年に復帰した。世界選手権の個人総合は17年6位、25年7位。昨年5月のNHK杯を10年ぶりに制し、10月の世界選手権は種目別の床運動で金メダル、平均台は銅メダルを獲得した。152センチ。

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