神戸“1・17”特別な一戦で今季最多得点 レタリック4トライ 李共同主将「神戸の人のため、笑顔が見たかった」震災31年

 前半、相手守備をかわしてトライする神戸のブロディ・レタリック
 BR東京戦前に、阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み黙とうする神戸の選手たち
 神戸-BR東京 後半、トライを決める神戸の李承信。試合前には阪神大震災の犠牲者を悼み黙とうがささげられた=神戸ユニバー
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 「ラグビー・リーグワン、神戸67ー21BR東京」(17日、神戸ユニバー競技場)

 神戸はBR東京に67-21で大勝し、4勝目(1敗)を挙げた。1995年に阪神・淡路大震災が発生した1月17日に公式戦が行われるのは、前身のトップリーグが発足した2003年度以降初めて。試合前に黙とうをささげて臨んだ特別な一戦でフィフティーンは躍動。今季最多得点をマークして4連勝を飾った。

 6049人のファンの拍手に包まれ、神戸フィフティーンは特別な日の勝利をかみしめた。スタンドから「ありがとう」の声が響く。震災から31年。1・17の思いを背負ってグラウンドを駆けた。

 「この1週間はこの街のためにどうプレーしないといけないかを話してきた。神戸の街に関わる全ての人のためにプレーをして笑顔が見たかった」と神戸市出身で共同主将を務めるCTB李承信(25)。試合前日の16日、この日の早朝にも東遊園地で行われた「1・17のつどい」に選手、スタッフが参加してキックオフを迎えた。

 前半からロックのブロディ・レタリック(34)が3トライをマークする活躍で主導権を握った。ターンオーバーから一気に前進する場面が目立ち、最後まで攻撃の手を緩めることなく計10トライで今季最多の67得点を記録した。

 4トライを挙げたニュージーランド出身のレタリックは「1・17のつどい」で灯籠に「in our memory(記憶の中に)」とつづった。震災当時の映像を目にして「トラックが落ちかけている、いろんなものが燃えている。崩れていくような気持ちになった」と思いを巡らせた。「大きな痛みを乗り越えた人がいることを忘れないように」。外国人選手も震災を深く学び、一丸となって戦い抜いた。

 神戸を拠点とするチームとして使命は続く。「震災の歴史を風化させない。未来に伝えていくことが大事。この1週間を通して誰のために戦わないといけないのかをクリアにできた」と李。街のために、ファンのために、フィフティーンは進み続ける。

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