五輪後初実戦・鏡優翔が決勝進出 序盤から攻撃機会を増やすレスリング「今回の総合評価としてはすごくいい」
「レスリング・全日本選手権」(18日、駒沢体育館)
開幕して男女計12階級が行われ、女子76キロ級でパリ五輪覇者の鏡優翔(24)=サントリー=が五輪後初めての実戦に臨み、2試合に勝って19日の決勝に進んだ。女子68キロ級は9月の世界選手権で優勝した石井亜海(クリナップ)と65キロ級を制した森川美和(ALSOK)が決勝に駒を進めた。男子グレコローマンスタイル87キロ級は吉田泰造(日体大)が決勝へ。同60キロ級でパリ五輪金メダルの文田健一郎(ミキハウス)はけがのため欠場した。非五輪階級の男子フリースタイル79キロ級はガレダギ敬一(早大)、同92キロ級では石黒峻士(MTX GOLDKIDS)が優勝した。今大会は来年の世界選手権や愛知・名古屋アジア大会の代表選考を兼ねる。
〈女子76キロ級〉鏡は、約1年4カ月ぶりの実戦で危なげなく決勝に進み「率直に試合が楽しい」と晴れやかに笑った。昨年大会覇者の山本和佳(東新住建)との準決勝では、苦手としていた相手の攻撃をかわしながら積極的に攻めるなど、さらにたくましくなった姿を見せた。4月に本格的に練習を再開。余裕を持って試合を進めるため、序盤から攻撃機会を増やすレスリングを磨いてきた。「今回の総合評価としてはすごくいい」と満足げだった。





