箱根駅伝 早大15年ぶり総合優勝へ往路Vで逃げ切る!山登り5区強み 花田監督「30秒差なら絶対逆転。1分でも」

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する前回4位・早大の選手らが13日、所沢キャンパスで取材に応じた。学生三大駅伝3冠を達成した2010年度以来15年の総合優勝へ、花田勝彦監督は「早稲田の場合は、往路で勝たないと総合優勝につながらない。(6区の)山下りを終えて、いかに貯金を作れているかが大事。前半半分は臙脂(えんじ)で染めたい」と先行逃げ切りを勝負ポイントに挙げつつ、「ライバルは挙げることは難しいが、やっぱり9回目の優勝を目指す青山学院が強いと思う。原さんの前をぜひ走りたい」と野望をのぞかせた。

 花田監督は22年4月末から同大で指導を始め、就任4年目。現在の部員全員が、自身が指導した世代になった。今季は山口智規(4年)、工藤慎作(3年)の二大エースを中心に、出雲駅伝2位、全日本大学駅伝5位。指揮官は「全員が私の指導に携わった学年。1回目の優勝を狙うチャンス。チーム力を出して大手町に笑顔で戻って来られれば」と見据えた。

 第102回箱根駅伝。力関係では3連覇を目指す青学大を筆頭に駒大、国学院大、中大、早大を合わせて“5強”と言われている。各校、特殊区間の選手育成に苦戦している状況だが、最も安定しているのが、“山の名探偵”の異名を持つ工藤がいる早大だ。

 大きいレンズのメガネと、人気アニメ「名探偵コナン」の主人公・工藤新一に名前が似ていることから付けられた愛称。1年時から5区を任され、前回は区間2位と好走し、今回は青学大の若林宏樹がマークした1時間9分11秒の区間記録更新を目標に掲げている。

 全日本学生駅伝の8区では、日本人最高タイムを30年ぶりに更新するなど好調。花田監督は「(トップとの差が)30秒なら絶対に逆転。1分でもなんとかやってくれる」と期待し、工藤は「明確なストロングポイントとして力を発揮できるように頑張りたい」と、キーマンの自覚をのぞかせた。

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