中井亜美 初出場で大健闘2位 17歳らしからぬ堂々演技で魅了 坂本3位、千葉5位…日本勢Vならず
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ)
女子は初出場でショートプログラム(SP)3位の中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=が2位に入った。SP2位のアリサ・リュウ(20)=米国=が逆転で優勝。SPトップの千葉百音(20)=木下グループ=は5位に沈み、坂本花織(25)=シスメックス=は3位だった。男子はフリーで238・24の世界最高得点をマークしたイリア・マリニン(21)=米国=が逆転で3連覇を達成した。SP首位の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=が2位、佐藤駿(21)=エームサービス・明大=は3位だった。五輪代表は19~21日の全日本選手権(東京)で決まる。
今季シニアデビューの新星が初のGPファイナルで存在感を示した。中井が全体2位の日本勢トップ。ジャンプのミスに、演技後は両手をグーにして頭を抱えたが、17歳らしからぬ堂々とした演技で魅了した。
水色のドレスに、たくさんのスパンコールがついた輝く衣装を身にまとい、まずは大技トリプルアクセルを着氷。ミスもあったが、3回転ルッツ-ダブルアクセル-ダブルアクセルの連続ジャンプを決めるなど、気持ちを切らさずに滑り切った。
初のGPファイナルに真正面から挑んだ。中庭健介コーチからは「自信を持って、失うものはなにもないと言われている」。シニア1年目にして、快進撃を続けている17歳。濃密なシーズンを過ごしている中でも、五輪代表争いも経験してきたコーチの言葉のおかげで「気楽にできている。プレッシャーも感じずにできている」と余裕すら感じさせた。
初の五輪を大きくたぐり寄せた。確実に切符を手にするため、次は優勝すれば即代表確定の全日本選手権に臨む。「全日本の前に緊張感を味わえる。それをどう乗り越えるかで全日本も乗り越えられる」と話していた中井。最高の形でつなげた。





