ノルディックスキー男子ジャンプで、２２年北京五輪ノーマルヒル金メダルの小林陵侑（チームＲＯＹ）が１６日、シーズン開幕に向けて羽田空港からノルウェーに出発した。来年２月にはノーマルヒル連覇とラージヒル初優勝がかかるミラノ・コルティナ五輪が行われる。「（Ｗ杯で）勝ちすぎて、五輪でだれちゃうのが一番良くない」と笑って冗談を飛ばしつつ、「集中できればチャンスはある。気持ちを切らさずに試合を楽しんでいきたい」と自信を漂わせた。

　３日に行われたラージヒル全日本選手権は、体調不良のため欠場。サマーグランプリの移動が「５年ぶりのエコノミー」で疲労が溜まったためだったという。現在は回復し、コンディションも上々。「しばらく飛んでいないけど、体も悪い状態ではない」と手応えを語った。

　初戦はリレハンメル大会（２１～２３日、ノルウェー）。混合団体とラージヒル２戦が行われる。「とてもワクワクしてる。完璧ではないけど準備はやってこれた」。日本のエースが、３度目の五輪シーズンに挑む。