スピードスケート女子500メートル・吉田雪乃が連覇 高木を寄せ付けず「ついに一緒に走れるんだという気持ちがあった」

 「スピードスケート・全日本距離別選手権」(24日、エムウェーブ)

 女子500メートルが行われ、吉田雪乃(22)=寿広=が37秒50で大会2連覇。高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=は38秒01で2位だった。3000メートルでは、堀川桃香(22)=富士急=が4分6秒88で優勝。高木は4分7秒12で2位。佐藤綾乃(28)=ANA=が4分9秒36で3位に入り、「チーム・ゴールド」が表彰台を独占した。

 連覇を達成し、吉田はにっこりと笑った。37秒50で優勝。「レベルアップしているのは今までのレースも含めて感じていた。ひとつ目標には近づいてきたかなという滑りになってきたかな」と、表彰台の一番高い所で大きな手応えを得た。

 滑り出しから好調だった。最初の100メートルを10秒41の好タイムで通過すると「第1コーナーは良かった」とスピードを落とさず。「シーズンを通してひと安心なレースをできた。自信にもつながる」と振り返った。

 五輪2大会連続金メダルの高木美帆と同じ8組でのレース。「ついに一緒に走れるんだという気持ちがあった」と緊張とも隣り合わせで滑った。結果は高木を寄せ付けず、0秒51の大差で完勝。「一番に合わせている大会ではないので『勝ったな』という気持ちではない」としながらも「トップの選手とレースができるのは非常に恵まれている」と充実感たっぷりだった。

 「この大会で終わりではない。一つの通過点として捉えたい。2月に向けて頑張りたい」と吉田。目標とするミラノ・コルティナ五輪を見据えた。

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