17歳・中井亜美 ミラノ・コルティナ五輪「行きたい気持ち出てきた」 日本女子3人目GP初出場初優勝「すごくうれしい」

 GP初出場で金メダルを獲得した中井亜美
 メダルを披露する(左から)坂本花織、中井亜美、住吉りをん
 GPシリーズフランス大会から帰国した中井亜美 
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス大会で表彰台を独占した中井亜美(17)=TOKIOインカラミ、坂本花織(25)=シスメックス、住吉りをん(22)=オリエンタルバイオ・明大=が21日、羽田空港に帰国した。日本女子で史上3人目のGP初出場初優勝を果たした中井は、来年2月のミラノ・コルティナ五輪を視野にさらなる躍進を誓った。2位だった坂本は悔しさをにじませた。

 ダークホースがベールを脱いだ。日本女子で史上3人目のGP初出場初優勝を果たした中井が、キラリと輝く金メダルを首にかけて羽田空港に帰国。「シニアの国際試合で初めて金メダルを取ることができて、すごくうれしい気持ちでいっぱい」と飛びきりの笑みがはじけた。

 SP、フリーともに自己最高で、今季世界最高得点。鮮烈なシニアデビューに「まずショートで求めていた演技ができた。ジャンプも安定して跳ぶことができた。納得いく演技ができた」とうなずいた。

 最大の武器はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だ。自身がスケートを始めたきっかけにもなった浅田真央さんのジャンプを参考に、身につけてきた。今回の快挙にも「トリプルアクセルがあったから金メダルが取れた」。大きな自信にもなる舞台となった。

 もちろん課題もある。「フリーではトリプルアクセルで手をついた。スピンの取りこぼしもあった」と向上心は尽きない。世界で戦えるレベルまで来たからこそ、なおさらストイックに突き詰めていく。

 来年2月にはミラノ・コルティナ五輪が開催される。「シーズン最初の頃はあまり目標にはしていなかった」というが、「今回のグランプリ1戦目を終えて、行きたいという気持ちが出てきている」と明かす。日本代表は3枠。伸びしろ十分な17歳がつかんでみせる。

 ◆フィギュアスケートのミラノ・コルティナ冬季五輪代表選考 各3枠の男女は全日本選手権(12月18~21日・国立代々木競技場)優勝者が自動的に代表入り。2人目は全日本2、3位やGPファイナル(12月4~6日・IGアリーナ)の日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点の上位3人から選ぶ。3人目は全日本終了時の世界ランキングや日本スケート連盟独自の国際大会ポイントの上位3人などを選考対象に加える。2枠のペアは全日本1、2位と、全日本終了時の世界ランキング、シーズン最高得点の最上位から総合的な判断で選出。日本の団体出場が決まった場合、アイスダンスはペアと同じ基準を適用する。

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