東京五輪正セッター籾井あき「マッチはできていない」黒星発進も進化誓う【SVリーグ女子】

 試合後の会見に臨むSAGA久光の(左から)栄絵里香、籾井あき、北窓絢音
 試合後の会見を行ったSAGA久光の(左から)栄絵里香、籾井あき、北窓絢音
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 「SVリーグ女子、NEC川崎3-0SAGA久光」(11日、東急ドレッセとどろきアリーナ)

 リーグ初戦が行われ、昨季準優勝のNEC川崎が3-0(25-18、25-22、25-23)のストレートで同3位のSAGA久光に完勝した。

 強豪同士の好カードだったが、内容は完敗。2021年東京五輪で日本代表の正セッターを務め、海外でのプレーを経てSAGA久光に新加入したセッター籾井あきは「緊張があってスタートから押される場面が多くて、リズムをつくれなかった。明日は最初の8点までで自分たちのバレーをできる空気感をつくりたい」と次戦に目を向けた。

 先発したがセットを連取され、第3セットは栄絵里香に交代された。東京五輪監督で、16-17シーズン以来に指揮を執る中田久美監督からは「オフェンスの決定力が低い。籾井の足があまり動いておらず、スパイカーが打ち切れない悪循環があった」と指摘された。

 日本代表選手とはチーム合流後から練習を重ねた。他メンバーとも練習期間は十分とは言えないようだ。籾井は「そうですね…マッチはまだしていないです。マッチはできていないのが、率直な答えです」と準備面の不安を口にした。ただ、中田監督からは苦言とともに「試合勘は試合で戻してくものなので、これからも積極的に使いたい」と奮起を求められた。

 リーグ戦は始まったばかり。挽回のチャンスは残されている。籾井は「課題をまだ強くなれるとプラスに捉えて、選手と合わせられるようにしたい」と前を向いた。

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