人気力士の三田、大相撲で異例の団体戦V決める「興奮しました」【百周年場所】

 「日本相撲協会財団法人設立100周年記念 百周年場所 古式大相撲と現代大相撲」(7日、両国国技館)

 奈良・平安時代の古式大相撲、江戸時代の御前掛かり土俵入り、神相撲、横綱五人掛かり、明治時代の三段構えが実施され、現代大相撲の取組等も展開される異例の興行が催された。

 珍しい企画では、一門別選抜団体トーナメント戦が実施され、出羽海一門Aが3-2で時津風一門Aを制し優勝した。

 2-2で迎えた十両戦。出羽海一門Aの三田が大青山を引き落とした。もろ手突きで攻められながら、タイミング良く引き落とした。「学生時代を思い出しました。すごく緊張しましたが、つないでくれたので一生懸命やりました。いい経験ができた」と胸を張った。

 決勝は先に2敗したが、東俊隆、栃武蔵が連勝して五分に。「興奮しました。チームのためにやろうと思った」と土俵に上がった。1回戦は時津風一門Bを4-1、準決勝は二所ノ関一門Aを3-2で倒した。

 同トーナメントは各一門から十両、幕下15枚目以内、幕下15枚目以下、三段目、序二段力士5人で構成される8チームによる団体戦。

 出羽海一門Aは賞金104万円(十両32万円、幕下上位24万円、幕下下位20万円、三段目16万円、序二段12万円)を獲得した。準優勝の時津風一門Aは賞金78万円(十両から順に24万円、18万円、15万円、12万円、9万円)を手にした。

 百周年場所の目玉は、大の里、豊昇龍の両横綱による三段構え。1909年に国技館開館式で常陸山、2代目梅ケ谷が初めて披露した。以降は重要な儀式で演じられ、2017年の東京五輪周知イベントでの白鵬と稀勢の里以来の実施。1995年に貴乃花と曙、1985年に北の湖と千代の富士が演じたことが知られている。

 ◆トーナメント決勝(先のしこ名が時津風一門A、次が出羽海一門A)○白竜(上手投げ)清の山、○大凜山(突き落とし)雷道、大雄翔(押し出し)東俊隆○、吉井(寄り切り)栃武蔵○、大青山(引き落とし)三田○

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