紀平梨花がアイスダンスに転向発表 ミラノ五輪も視野に「ワクワクする大きなチャレンジ」 西山真瑚と“りかしん”カップル結成
フィギュアスケート女子の紀平梨花(トヨタ自動車)と、アイスダンス冬季アジア選手権大会銅メダルの西山真瑚(オリエンタルバイオ)が29日、オンライン会見に臨み、新たにカップルを結成することを明かした。紀平は「これまでのシングルの人生からは考えられなかったような感じ。アイスダンスというもの自体はすごく楽しめていて、ワクワクする大きなチャレンジになる。全力で頑張っていきたい」と意気込み、西山は「『りかしん』として応援していただけたら」と笑顔だった。
紀平は21年に右足首を負傷し、22年北京五輪を断念。その後もケガの影響が長引き、昨季も試合出場を見送っていた。今季もその影響で、中部選手権を欠場。同大会は26年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会となる全日本選手権の予選となっており、シングルでの五輪出場の可能性は消滅していた。
それでも可能性は捨てなかった。現在は結成して、まだ数週間。拠点であるトロントで会話したことがきっかけに、新たな挑戦に踏み出した。紀平は「トロントで会った時に、足の状況を話す機会があって、そこから一緒に滑ってみることになった。(中部選手権)欠場を決めてから本格的にトライアウトをした」と説明。来年のミラノ・コルティナ五輪を視野に入れつつ、2030年の冬季五輪を本格的に目指す。
西山は、昨季まで「あずしん」の愛称で田中梓沙とカップルを組んでいたが、7月11日に解散。新たなスタートを切り「アスリートとしては、オリンピックは夢の舞台。そこに向けて頑張っていこうと思っている」と語った。
プログラムについては、リズムダンスは「Mambo No.5」、フリーダンスは「もののけ姫」と決定済み。今後は滋賀で行われる西日本選手権(10月31日~11月3日)に出場する予定。紀平は「今は11月頭に向けて全力を尽くしている」と意気込んだ。




