田中希実 世界選手権後初のランニングイベント出演「楽しむ文化、原点を改めて気付いた」所属ニューバランス主催
陸上女子で昨夏のパリ五輪代表の田中希実(26)が27日、世界選手権後初の公の場として、所属のニューバランスが都内で行ったランニングイベント「Run Your Way.Tokyo」に出演した。
終始リラックスした表情を浮かべながら、レースではスターターを務め、表彰式ではプレゼンターを担当。「スターターは遅れたらどうしようと毎回ドキドキする」と明かしつつ、「タイムを目指してシビアにやるというより、ランニングを楽しむ文化、原点を改めて気付かせていただいた」と笑顔で振り返った。
21日に閉幕した世界選手権(東京)では1500メートル、5000メートルに出場。5000メートルでは日本勢初の4大会連続の決勝進出を果たし、12位で完走した。この日のイベントは、会場だった国立競技場の周辺で開催。「静かになった国立競技場を見たときに不思議な気持ちがした。改めてあの場所は、特別な時間だったんだなと認識できた」と、34年ぶりに開催された自国開催の大舞台に思いをはせた。
しばらくはつかの間のオフを満喫し、11月からケニア遠征などを行って26年愛知・名古屋アジア大会が開催される来季、そして28年ロサンゼルス五輪へ向けた準備を進めていく。「私らしく走るというのはどういうことだろうと、もっと追求していきたい。今季は“勝負”を大事にしてきたけど、純粋に“自己ベストを出したい気持ち”で調整する海外レースの機会も増やしていきたい。今季やって来たことを精査していく年にしたい」と思い描いた。




