若隆景が痛恨3敗目 大関昇進へ黄信号 2場所連続安青錦に黒星「また明日から集中したい」

 「大相撲秋場所・7日目」(20日、両国国技館)

 大関昇進を目指す関脇若隆景は、新小結安青錦に押し出されて3敗目を喫した。安青錦は5勝目を挙げた。単独首位の横綱豊昇龍は平戸海を逆転のすくい投げで下し、全勝をキープ。横綱大の里は豪ノ山を押し倒して1敗を守ったが、大関琴桜は王鵬に押し出されて2敗に後退した。勝ちっ放しの豊昇龍を、1敗で大の里と隆の勝ら平幕3人が追う。

 痛恨の黒星を喫した。若隆景が安青錦に屈し、早くも3敗となった。夏場所は12勝、名古屋場所は10勝を挙げ、11勝で大関昇進の目安とされる“三役3場所で合計33勝”に届く今場所。最低でも2桁勝利をマークしたいところで「切り替えてまた明日から集中したい」と前を向いたが、今後は横綱、大関陣との対戦があるだけに重くのしかかる1敗となりそうだ。

 ともに低い姿勢での立ち合い。頭を下げた押し合いで、我慢しきれなかった。上体を徐々に起こされて後退。土俵際の引き技も決まらず、あっけなく押し出された。身上とする「下からの攻め」を体現され、八角理事長(元横綱北勝海)は「若隆景が反対にこういう相撲を取ってほしい」と指摘した。

 自身と同じタイプで成長著しい安青錦には先場所も敗れており、今場所前には安青錦が所属する安治川部屋へ出稽古するなど意識する存在でもある。そんな相手にお株を奪われるような敗戦。昇進に向けた内容面の評価にも響きそうだ。

 豊昇龍が全勝を守り、大の里は1敗。今場所は両横綱が順調に白星を重ねている。昇進問題を預かる審判部の粂川審判部副部長(元小結琴稲妻)は「まだ上位戦が残っているし、厳しいといえば厳しい」と状況について語った。若隆景は「自分の相撲に集中して下からの攻めを出していきたい」と話す。原点に立ち戻り、盛り返すことはできるか。

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