鵜沢が組3着で2大会連続準決勝進出「ほぼ泣きながら走ってました」ナルトの多重影分身の印披露の“オタクスプリンター”が20秒39
「陸上・世界選手権・男子200メートル予選」(17日、国立競技場)
鵜沢飛羽(23)=JAL=は、20秒39をマークして6組3着で、18日の準決勝に進んだ。
鵜沢は前回23年ブダペスト大会に続き2大会連続の準決勝進出。
スタート前ににはナルトの多重影分身のポーズを決めてみせた鵜沢。レース後には盛り上がった会場の雰囲気を問われ「もう、ほぼ泣きながら走ってましたね。うれしくて」。各組3着以内の着順で次に進んだことについては「そこは当たり前だと思ってたんですけど」と胸を張り、「もうちょっといい動きができないかなと思いましたね」と準決勝への伸びしろも口にした。
絶好調の今季は、8月のナイトゲームズ・イン福井で20秒11をたたき出し自己ベストを更新。末続慎吾が持つ20秒03の日本記録までは0秒08にまで迫っており、成長著しい若きスプリンターだ。
しかし、日本選手権3連覇を決めた後には右耳に突発性難聴を患っていることを告白。「期待してくれているのは分かるし、応えたいと思うが、ちょっと限界がきている」と本音を吐露した。現在治療中で全く聞こえない日もあるとはいうが、それでも「吹っ切れて、今は自分がどう走りたいか、どうなりたいかというのが強い。おそらく左耳が聞こえていれば大丈夫」と話していた。
漫画やアニメが大好きな“オタク”の一面も持つ。漫画やアニメは鵜沢にとって「人生の教科書」。「自分の心を動かしてくれる。世界中の人に認められていて、あんな風になりたい」と目を輝かせながら「(キャラクターの)疑似体験。それができるのが日本代表として挑む場だと思う」と、語っていた。





