安青錦 三役初白星 取り直しの末熱海富士を寄り切る 思い出の地・大阪で個人応援会発足「皆さんの期待に応えたい」
「大相撲秋場所・2日目」(15日、両国国技館)
新小結安青錦は取り直しの末、熱海富士を寄り切り、三役初白星を挙げた。場所前に、ウクライナから来日後、入門まで生活した地で大阪後援会が発足。大関、横綱を目指す夢に力強い応援が加わった。両横綱、大関は連勝発進。大の里は玉鷲を突き落とし、豊昇龍は小結高安を寄り切った。琴桜は伯桜鵬を突き落とした。大関とりの若隆景は王鵬を寄り切り、初日を出した。
安青錦が宝刀を抜き、三役初白星を挙げた。取り直しの一番。押し込まれるも、頭を付け、熱海富士の引きに乗じて右下手を取った。左で足を払いながら体をひねる内無双で体勢を崩して、一気に前に出て寄り切った。
最初の一番は右四つで頭を付け、右で払う内無双で膝をつかせたが、相手に押しつぶされ、自身の肘がつくのと同体。際どい取り直しに肝を冷やしつつ、次は左の内無双を繰り出し「最初は決めようとしたが、次は崩そう」と使い分けた。
先場所は内無双で琴桜、霧島らを撃破し、所要12場所の史上最速新三役を成就させた。初日は楽しみにしていた理事長と役力士が土俵に立つ協会あいさつで、客席の「安青錦タオル」が目に入り「応援が増えている」と刺激を受けていた。
場所前には、2022年4月の来日後、稽古を重ねた関大相撲部の協力で初の個人後援会「大阪安青錦後援会」が発足。「最初に来たのは大阪だったので、皆さんの期待に応えたい。東京でも後援会ができるように」とキッパリ。大関横綱の夢を公言する21歳に、また追い風が吹いている。





