大波乱の男子マラソン 2大大国ケニア、エチオピア勢表彰台不在は20年ぶり エチオピアは3人全員棄権、ケニアはキムタイの16位が最高
「陸上・世界選手権・男子マラソン」(15日、国立競技場発着)
厳しい残暑が残る中でサバイバルレースは、メダル争い常連の2大マラソン大国ケニア、エチオピア勢が入賞すらできないまさかの結果になった。世界陸上で両国の選手がいずれもメダルを獲得できなかったのは05年ヘルシンキ大会(1位ガリブ=モロッコ、2位イセグエ=タンザニア、3位尾方剛=日本)以来20年ぶり。優勝はシンブ(タンザニア)、2位はペトロス(ドイツ)、3位はアウアニ(イタリア)だった。
気温27度、湿度75%の環境でスタートした男子マラソンでも有力選手の脱落が相次いだ。スタートでフライング騒動を起こしたゲティッチが25キロ手前で腹部を押さえて急失速。出場選手中2位の好タイムをもっていた有力選手をアクシデントが襲うと、35キロ手前では出場選手中3位の記録を持つタケレ(エチオピア)が棄権した。そして、35キロ過ぎには最速記録を持つV候補筆頭のゲレタ(エチオピア)も、腹部を気にしながらレースをやめた。
エチオピア勢は3人全員が棄権。ケニアはキムタイの16位が最高だった。





