骨折明けの炎鵬が逆転で白星発進「一日一日を無駄にしないように」
「大相撲秋場所・初日」(14日、両国国技館)
元幕内の人気力士、東幕下31枚目の炎鵬(30)=伊勢ケ浜=が日向龍(武蔵川)と対戦。体勢を崩しながら引き落とし、白星を拾った。
相手の突き押しをいなし、後ろ向きの相手を難なく送り出すと思われたが、粘られて逆に自分の体が崩れた。押し込もうとする相手をタイミング良く引き落とし、両手をつかせ逆転勝ち。「完全に負けた相撲だった。最後まで諦めなかった」と冷静に振り返った。
7月の名古屋場所は7日目の四番相撲で左足を負傷。途中休場し、2勝2敗3休に終わった。腓骨の剥離骨折だった。稽古では1週間前から相撲を取り、初日に間に合わせた。「土俵に上がれば気にならなかった。集中して落ちついていた」と語った。
首の大ケガで7場所連続休場後、昨年名古屋場所は序ノ口で復帰。順調に幕下上位まで番付を戻したが、2場所連続で勝ち越しを逃し、今場所は巻き返しが求められる。この日の館内の大声援を浴びた炎鵬。「一日一日を無駄にしないようにやっていく」とかみしめるように話した。





