“国立の悪夢”再び サニブラウンが、桐生が、守が…男子100m日本勢がまさかの予選で全滅 東京五輪に続き…世界陸上では10年ぶり屈辱 サニブラウン「帳尻合わせでは世界で戦えない」
「陸上・世界選手権・男子100メートル予選」(13日、国立競技場)
日本勢がまさかの結果に終わった。2大会連続決勝進出していた前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(26)=東レ=が10秒37の7組7着で予選落ち。日本選手権優勝の桐生祥秀(29)=日本生命=は、3組で走り、10秒28で組5着に終わり敗退が決まった。守祐陽(21)=大東大=は、2組で走り、10秒37で組7着だった。いずれも14日の準決勝進出はならなかった。
サニブラウンは悔しそうに電光掲示板を見つめた。「いやもう本当にもの凄い歓声で鳥肌がたった。もったいないことをした。組み立てないといけない場面で遅れて、後半失速してしまった。こういうところに怪我して練習できてないところが出てしまう。急に帳尻を合わせても世界の奴らと戦えるわけじゃない。(日々の練習の)その重みを感じました」と振り返った。桐生は「もう1、2本走ろうと思ったけど走れなかったので不甲斐なさが出た」と悔み、守は「声援をうまくエネルギーに変えることができなくて悔しい」と振り返った。
男子100メートルで日本勢が予選で姿を消すのは高瀬慧しか出場できなかった2015年北京大会以来10年ぶり。同じ国立で開催された21年東京五輪でも日本記録保持者の山縣亮太、多田修平、小池祐貴の3人で挑んだが、全員が予選落ち。五輪では45年ぶりの屈辱だったが、再び聖地で悪夢に見舞われた。





