開幕2連勝のロコ藤沢五月 満面笑みで「2勝目!」ピース 4年前と一転の連勝スタートも気緩めず「どういう状況であろうと私たちは準備してきた」

 「カーリング・ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦」(11日、みどりスポーツパーク)

 3大会連続五輪出場を狙う18年平昌、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、1次リーグ2戦目で24年日本選手権優勝のSC軽井沢クラブを13-4で下し、開幕2連勝を飾り、上位2チームによる決勝進出に王手をかけた。夜の試合でSC軽井沢クがフォルティウスを下し、1勝1敗、フォルティウスは2連敗で厳しいスタートとなった。

 試合後、ロコ・ソラーレのスキップ・藤沢五月は「きょう2勝しましたけど、明日も一投が大事。気持ちを切らさずいい緊張感で臨みたい」と気持ちを引き締めた。

 午前に行われた初戦でライバル・フォルティウスとの延長激闘を制し、勢いにのったロコ。初戦から2時間後の試合となったが、第3エンドに藤沢の冷静なショットが決まり、2点を獲得。続く第4エンドには好展開を作り、ナンバー1~3までを作ると、SC軽井沢クの上野美のミスを誘い、3点スチールに成功。完全に主導権を握ると、第5エンドも1点をスチールし、前半を6-1で折り返した。

 続く第6エンドも似た展開となり、また3点スチール。さらに第7エンドも1点をスチールし、怒とうの4連続スチールで10-1までリードを広げ、第9エンドを終えて、13-4で9点差となり決着した。

 藤沢は試合を振り返り「まずはしっかりチャンスで決め切れたのと、相手にプレッシャーのあるショットを投げさせることができた。アイスの状況も午前とは少し変わっていたが、みんなで合わせることができた」と充実した表情で振り返った。休憩時間がほとんどない中での連戦となったが、疲労については「私に聞くものじゃない」と笑いとばし「スイーパーもよく掃いてくれた。連戦の中で疲れみせずに掃いてくれて心強かった」と仲間に感謝した。

 4年前の代表決定戦では2連敗スタートだったが、一転して今回は連勝。好発進にも「もうどういう状況であろうとも私たちは準備してきたので。勝ったからどう、負けたからどうではなく、目の前に試合に集中していく」と力強く語り、最後にはカメラにピースで「2勝目!」と喜んだ。

 1次リーグの成績は決勝にも持ち越されるため、代表決定に一歩前進した。1次リーグ2日目の12日は午前8時からSC軽井沢ク、午後1時からフォルティウスと対戦。3勝目をあげれば決勝進出が決定。無傷の4連勝なら代表決定に王手をかけることになる。

 1次リーグ2日目の12日は午前8時からSC軽井沢ク、午後1時からフォルティウスと対戦。3勝目をあげれば決勝進出が決定。4連勝なら最速で13日にも代表に決定する可能性がある。

 ◆代表決定戦の方式

 女子は3チームで1次リーグを行い、総当たりで2度ずつ対戦。上位2チームが当該対戦成績を持ち越して3戦先勝方式の決勝を行う。1次リーグで2戦2勝の場合は、あと1勝で代表に決まる。優勝チームが世界最終予選(12月、ケロウナ)の代表となり、上位2カ国に与えられる本戦出場権の獲得を目指す。

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