藤沢が叫んだ!ロコ・ソラーレが劇的白星発進!ミラクルショットで宿敵フォルティウスとの延長激闘制す「エキサイティングな試合」3大会連続五輪へ好スタート
「カーリング・ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦」(11日、みどりスポーツパーク)
ミラノ・コルティナ五輪を巡る代表争いの最終選考会が開幕し、3大会連続五輪出場を狙う18年平昌、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、1次リーグ初戦で25年日本選手権優勝のフォルティウスに延長の末、9-7で勝利し、白星発進を決めた。
第1エンドはブランクとしたが、第2エンドは有利な後攻で相手にプレッシャーをかけられた中で藤沢の最終投が短くなり、1点スチールを許した。第3エンドも苦しい展開を強いられたが、藤沢がなんとか相手の石を出し、ナンバー1を確保。1点を死守した。第4エンドは不利な先攻で藤沢の好ショットが決まり重圧をかける展開を作ると、フォルティウスのスキップ吉村のラストショットがやや乱れ、2点スチールに成功した。第5エンドは相手に1点を取らせて、前半を終えた。
後半第6エンドは苦しい展開を強いられ、藤沢の最終投がダブルテークアウトに失敗。相手の石を残してしまい、1点スチールを許した。第7エンドに2点を奪い切り突き放したが、第8エンドはミスが続き、2点を奪われ、再び同点となった。第9エンドに藤沢が1投目で絶妙なドローを決めると、2点を奪取。しかし、最終第10エンドで吉村に重圧のかかる中でのショットを決められて2点を奪われ同点に追いつかれ延長に。
それでも延長11エンド、厳しい展開の中で藤沢が最終投で神業のようなダブルテークアウトを決め、自分たちのナンバー1ストーンを残し、勝利を決めた。藤沢は会心のショットに両手を突き上げて「よっしゃ!」、「ふぉう!」と絶叫して、何度も拳を握った。1次リーグの成績は上位2チームによる決勝に持ち越すため、最大のライバルと見られるフォルティウスにまず大きな1勝となった。試合後、藤沢は「いや~、エキサイティングな試合でした」とホッとした表情を浮かべ、「吉村選手のラストショットもプレッシャーのかかるショット。それを決めてきた。お互いにいいショットの試合になった。苦しい展開もあったんですけど、気持ち切らさずに集中できたのがよかった」と、うなずいた。最後はカメラに向かってひとさし指で「1勝目!」とアピールした。
女子は24年日本選手権優勝のSC軽井沢クラブとの3つ巴で争い、優勝チームが世界最終予選(12月、ケロウナ)の代表になる。上位2カ国に与えられる本戦出場権の獲得を目指し、獲得できれば五輪代表に決まる。ロコ・ソラーレは同日午後1時からSC軽井沢クと対戦する。
◆代表決定戦の方式
女子は3チームで1次リーグを行い、総当たりで2度ずつ対戦。上位2チームが当該対戦成績を持ち越して3戦先勝方式の決勝を行う。1次リーグで2戦2勝の場合は、あと1勝で代表に決まる。男子は2チームの対決で、3戦先勝方式で実施する。





