坂本花織 反省の2位「マイペースに練習しすぎた」「塔の上のラプンツェル」に例える 本気モードへスイッチ切り替え

 女子フリーで演技する坂本花織
 女子で優勝した千葉百音(中央)。左は2位の坂本花織、右は3位の三宅咲綺
(写真説明)女子フリーで演技する坂本花織
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 「フィギュアスケート・木下グループ杯」(6日、関空アイスアリーナ)

 女子フリーで、今季限りでの競技引退を表明している坂本花織(25)=シスメックス=はフリー2位で合計203・64点の2位に入った。千葉百音(木下グループ)が自己ベストの合計216・59点で優勝。前日のSPに続き、フリーも1位だった。3位は三宅咲綺(シスメックス)。ペアのSPは昨季世界選手権覇者の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が79・94点で首位に立った。長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)は66・27点で3位。アイスダンスのリズムダンス(RD)で吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)は62・81点で6位。

 今季初戦を終えた坂本は危機感を口にした。「マイペースに練習しすぎた。『ラプンツェル』みたいな感じ。ずっと閉じこもって、外の世界を見ていなかった」。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」に例える独特の言い回しで、本気モードへスイッチを入れ替えた。

 SP4位からのフリーは、深緑色の衣装で「愛の讃歌」に合わせ、心を込めて演技。予定していた3回転サルコーが回転不足になったものの、大きな手足の動きで世界観を表現。138・39点で巻き返した。しかし、昨年までの世界選手権3連覇女王は満足しない。

 2日間を振り返り「SPに比べて集中力、緊張感は今日の方があった」と話し「サルコーのミスも、先生たちからしたら、起こり得るミスだった。全てが想定内。SPもフリーも」と客観的に分析した。次戦の予定は10月17日開幕のGPシリーズ・フランス大会(アンジェ)。「時間があるので、練習を積んで。上がるか下がるかは自分次第。次のGPは後悔しないように頑張りたい」。気合で競技生活ラストシーズンを駆け抜ける。

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