ラグビー日本代表 カナダ撃破で快勝発進 ディアンズ主将の活入れで後半6トライ ジョーンズHC「あと30分はプレーできた」
「ラグビー・パシフィック・ネーションズカップ、日本代表57-15カナダ代表」(30日、ユアテックスタジアム仙台)
1次リーグB組で世界ランキング13位の日本代表は同24位のカナダ代表に57-15で快勝し、初戦を白星で飾った。日本は主将を務めたロックのワーナー・ディアンズ(23)=BL東京=のトライなどで前半を17-10で折り返した。後半は6トライを挙げて点差を広げた。カナダは1勝1敗。パシフィック・ネーションズカップ(PNC)は6チームが2組に分かれ、各組上位2チームが準決勝に進出。日本の次戦は9月6日に米カリフォルニア州サクラメントで米国代表と対戦する。
若手の底上げを図る大会で、日本が順当に白星発進した。格下に苦戦する時間帯もあったが、後半に6トライを奪って圧倒。ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「前半は個人プレーが目立ったが、後半は一つになれた。40分で40点を取るのは、どんな相手でも簡単ではない」と評価した。
序盤に10点を先取した後、ラインアウトのミスや反則が重なり同点に追い付かれた。17-10で迎えたハーフタイム、不在のFWリーチに代わって主将を務めたロックのディアンズが「全員でプレーしよう」と仲間に活を入れた。
すると後半に流れが変わる。自陣でディアンズらが相手を止め、こぼれたボールを拾ったSH福田のキックで大きく陣地を回復。連続攻撃で15分にトライを奪うと、一気にたたみかけた。終盤には7月に初キャップを獲得したWTB石田が2トライ。最後まで足が止まらず、ジョーンズHCは「あと30分はプレーできた」とご満悦だった。
10~11月に南アフリカなど強豪とのテストマッチを控えるチームにとって、内容も問われる大会。舞台が米国に移る次戦以降も勢いを保てるか。





