大坂なおみ 涙の逆転負け 出産から復帰後初V逃し「あまり時間を取りたくない」記者会見拒否

 「テニス・ナショナルバンク・オープン」(7日、モントリオール)

 女子シングルス決勝で、世界ランキング49位の大坂なおみ(27)=フリー=は同85位で18歳のビクトリア・エムボコ(カナダ)に6-2、4-6、1-6で逆転負けを喫し、準優勝だった。2021年2月の全豪オープン以来、4季ぶりのツアー制覇を逃し、23年7月の出産から復帰後初の頂点にも届かなかった。

 地元の大声援を受けた18歳の新鋭に屈した。27歳の大坂は、アウェーの雰囲気にも自らのプレーを見失ったような逆転負け。表彰式のインタビューでは目に涙を浮かべながら「あまり時間を取りたくない」とした上で、周囲への謝意を述べるにとどめた。記者会見には姿を現さず、動揺を隠せなかった。

 第1セットは躍動感あふれる攻撃で、あっさりと奪った。上々の滑り出しだったが、第2セットから失速していった。強打や深いショットにてこずり、スタミナを消耗。ラリー戦ではミスを連発し、何度も顔をしかめた。

 集中力が切れたのか、最終セットは一方的な展開で落とした。大会主催者を通じ「もっといいプレーができたと思う」とコメントした。

 出産から復帰後は四大大会で計4勝を挙げた全盛期の姿を取り戻せないでいた。7月下旬にはムラトグル氏とのコーチ関係解消が明らかになった。四大大会最終戦となる過去2度優勝の全米オープン(24日開幕)を目前に、最も得意なハードコートでの完全復活は持ち越しとなった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス