初優勝逃した安青錦 悔しさ次に生かす「自分の相撲人生はこれから」「まだ21歳」
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(27日、IGアリーナ)
琴勝峰が1差で追っていた安青錦を引き落とし、13勝2敗で初優勝を果たした。2023年初場所千秋楽、貴景勝との優勝を懸けた相星決戦に臨んだホープで、ケガの影響で十両に転落するなど停滞していたが一気に飛躍。昨年春場所の尊富士以来8場所ぶりの平幕優勝で、殊勲賞と敢闘賞とともにIGアリーナ初代王者に輝いた。3場所連続制覇を逃した新横綱大の里は大関琴桜を寄り切り11勝4敗。若隆景は霧島との関脇対決を寄り切りで制して10勝目。秋場所(9月14日初日、両国国技館)で大関とりに挑む。
初優勝を逃した安青錦は悔しそうに「いつもの立ち合いができなかった。緊張はあった」とうつむいた。すぐに顔を上げ「自分の相撲人生はこれから。まだ21歳。この経験を生かしたい」と前を向いた。
中に入ろうとしたがいなされ、足がそろったところを突き落とされた。低い体勢でも落ちない持ち味が重圧で消えた。優勝決定戦に持ち込めず、賜杯争い首位から2連敗で場所を終えた。
技能賞を受賞し、新入幕から3場所連続三賞獲得も「うれしいけれど目指しているところではない。優勝をつかめなくて悔しい」と語る安青錦。秋場所は所要12場所の史上最速新三役(幕下付け出しを除く)が確実で「一番のライバルは自分。自分から攻めるのがまだできていない。もっと強くなりたい」と誓っていた。





