高安が熱海富士をぶん投げた!千秋楽は草野止めて三役10勝狙う「9と10では違う」
「大相撲名古屋場所・14日目」(26日、IGアリーナ)
小結高安が熱海富士に下手投げを決め、9勝5敗とした。3敗だった相手は優勝争いから脱落した。
ギリギリの勝利だった。過去1勝3敗の苦手に立ち合いからじりじり押し込まれ、土俵際で横を向いて回り込むなど懸命に耐えた。右を差して両まわしを取って、五分にもちこむと、豪快な下手投げで巨漢を裏返しにして決着を付けた。館内に大歓声が起こった。
高安は「うまく残して組み止めることができました」と振り返り、得意と逆の右四つにも「まわしを取れば力は出る。きれいに投げられたので、気持ち良かったですね」と充実した表情を浮かべた。
いよいよ千秋楽。「なんとか終盤まで体がもってくれた。明日は全部出し切って、ゆっくり休みたい」と語った。三役で10勝すれば、2021年夏場所以来で、目標に掲げる大関復帰の足がかりをつかむ。「2桁に乗せて来場所につなげたい。9と10では違う」と意気込んだ。
結び後、千秋楽は3敗で優勝を争う草野が相手に組まれた。





