バスケ男子 日本がデンマークに2連勝 アジア杯前最終戦飾るも得点力課題 強化試合6試合3勝3敗で80点超えなし 69点にホーバス監督苦笑い「昨日と一緒」
「バスケットボール男子・国際強化試合、日本代表69-63デンマーク代表」(20日、ららアリーナ東京ベイ)
アジア杯(8月、サウジアラビア)前の最後の強化試合として行われ、世界ランク21位の日本は、同59位のデンマークに勝利し、2連勝とした。観客は10066人。
スタメンは、19日の第1戦と同じジェイコブス晶、テーブス海、金近廉、吉井裕鷹、ジョシュ・ホーキンソンの5人。吉井のミドルシュートで初得点し、ジェイコブスの3点シュートなどで得点を重ねた。アジア杯メンバーを絞り込むため、ロスター12人でプレー時間を共有。第2クオーター(Q)開始時点の早い段階で全員がコートに立ち、若手もアピールした。
35-31の4点リードで折り返し、迎えた後半。攻守の切り替えが速い日本が得意とする展開となったが、シュートがなかなか決まらない。ホーキンソンの個人技で耐えたものの、デンマークに猛攻を許し、一時は44-49で逆転された。ただその後は長距離砲を沈めたローレンス・ハーパージュニア、中村太地らの奮闘で、なんとか51-51の同点で第3Qを終えた。
最終Qは、194センチの大型PGの湧川颯斗(三遠)が3点シュートを射抜くなど、スタートダッシュに成功した。吉井のファウルをもらいながらシュートを決めるバスケットカウントや、ホーキンソンのシュートも飛び出し、最後は6点差をつけた。
ただ目標の80点には届かず、トム・ホーバス監督は「昨日と一緒。全く一緒」と苦笑い。続けて「選手たちは頑張った。まぁ一歩一歩。こういう試合はいい。若い選手の経験になる。タイミングとか少し良くなってきた」と前を向いた。アジア杯に向けては「パリ五輪が終わってから若い選手を(選ぶ)プロセスは時間かかるけど、日本は強くなる」と宣言した。ホーキンソンは「80点超えたかったけど、勝ててよかった。良いチームを作ってアジア杯は全力で頑張ります」と気を引き締めた。
今回の強化試合は渡辺雄太、富樫勇樹らベテラン勢と、米プロNBAのサマーリーグに挑戦していた馬場雄大、富永啓生、河村勇輝の主力が不在。69-62の辛勝となった19日の第1戦後、トム・ホーバス監督は「このチームはスコアがうまくできない。まだ80台がない。明日は80点以上スコアリングしたいです。アジアカップでベストのバスケットをみせたい」と課題を語っていたが、この日も69点にとどまり、世界ランク格下のオランダ(1勝1敗)、韓国(2敗)、デンマーク(2勝)との計6試合はすべて80点に届かず。3勝3敗で終えた。




