豊昇龍が3日連続で金星配給、4日連続なら94年ぶりの不名誉記録に 八角理事長「気持ちしかない」
「大相撲名古屋場所・4日目」(16日、IGアリーナ)
横綱豊昇龍が阿炎に押し出され、若元春、安青錦に続き3日連続で金星を配給した。場所前に痛めた左足親指の状態がよくない模様で、新横綱場所だった今年春場所以来の休場危機に陥った。金星配給は昇進3場所で8つ目となり、綱の権威が損なわれる事態となった。
3日連続の金星配給は昨年春場所の照ノ富士以来。5日目の相手は王鵬で、4日連続で金星を配給すれば、1931年宮城山以来94年ぶりの不名誉記録となる。支度部屋で豊昇龍は取材に応じず、少し左足を気にしながら会場を後にした。
八角理事長(元横綱北勝海)は「気持ちしかない。若元春に負けた一番が大きい。勝てる相手に負けて、流れが悪くなっている。いいときは気持ちが強いけど、悪い時にね。この数場所、序盤がカギ。動きで勝つ人は、自分の調子が上がるまでが難しい」と奮起を促した。
取組前に取材に応じた師匠の立浪親方(元小結旭豊)は左足親指の状態を「痛めていたけど、大丈夫って言ってました。(治療は)昨日も行った」と説明。弟子の相撲に対しては「力が入りすぎている。相撲が悪い。切り替えてくれ、とは言いました」と語っていた。
新横綱大の里も王鵬に敗れ、自身初の金星を許した。今場所は2021年秋場所の白鵬と新横綱照ノ富士以来に東西の横綱がそろった。白鵬は全休した同場所後に引退したため、横綱同士が対戦すれば20年春場所(白鵬-鶴竜)以来5年ぶりとなる。





