18歳秋本が初スタメンで躍動 プレッシャーはねのけ11得点!自己採点控えめもストレート勝利&韓国戦通算100勝目に貢献
「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本3-0韓国」(10日、千葉ポートアリーナ)
「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ女子千葉大会」の1次リーグが行われ、日本は韓国に3-0で快勝して通算8勝2敗となった。8位以内が確定し、23日からポーランドで開催される決勝大会への進出が決まった。若手の秋本美空(18)=姫路=や佐藤淑乃(23)、和田由紀子(23)=ともにNEC川崎=らが得点を重ね、ジュースになった第2セットも27-25で制した。韓国との通算対戦成績は100勝47敗となった。
スタメンデビューした次世代エースが、コートを縦横無尽に駆け回った。チーム最年少の秋本が11得点を挙げる活躍を見せ「韓国相手でも通用すると分かった。自信を持ってプレーしていきたい」とはにかんだ。韓国戦通算100勝に18歳が花を添えた。
アクバシュ監督から先発を告げられたのは9日の夕食前。「(主将の石川)真佑さんの代わりに自分と言われた」という。今大会は第1週初戦のオランダ戦で途中出場し、シニア代表デビューと初得点を記録していたが、この日は石川の代わりに指名され「ちょっとプレッシャーがあった」。それでも「精いっぱいのプレーを」とコートに立った。
初得点はレフトからのスパイクだった。第1セットで16-13から1点を決め「やっと決まったなっていう気持ち」と笑顔。第2セットでは、18-14でレシーブから攻撃につなげ強打をたたき込むと、24-24のピンチにブロック1枚で相手のスパイクを止めた。
大活躍にも、自己採点は「65点」と控えめ。「真佑さんみたいにラリーを取り切る力がなく、苦しい展開になってしまった」と反省し「もっと練習で詰めていきたい。もっと成長していかないと」と表情を引き締めた。
現地で見守った母・大友愛さんからは「MIKU(美空)」の頭文字を指で表す「Mポーズ」で鼓舞された。試合前にファイナルラウンド進出が決定していたが、集中力を切らさなかった。次は12日のポーランド戦。「やってきたことを出せるかがアピールにもなる」。女子のホープが日本を引っ張る。
◇秋本美空(あきもと・みく)2006年8月18日、神奈川県出身。小学2年で競技を始める。22年から世代別の代表に選出され、共栄学園高1年時の23年には16歳で日本代表候補に登録された。今年1月の全日本高校選手権で同校の19年ぶりの優勝に貢献。今春、SVリーグの姫路に入団した。今大会は2年ぶり2度目の代表入り。185センチ。





