バレー女子 新生日本のエース候補・佐藤淑乃が両軍最多19点!フランスをストレート撃破 地元千葉で両親や友人観戦「力に」
「バレーボール女子、ネーションズリーグ、日本3-0フランス」(9日、千葉ポートアリーナ)
「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ女子千葉大会」が開幕して1次リーグが行われ、昨年準優勝の日本は佐藤淑乃(23)=NEC川崎=の活躍などで、フランスに3-0で快勝し、7勝2敗とした。日本は千葉大会で韓国、ポーランド、ブラジルと対戦して1次リーグを終える。23日からの決勝大会は開催国ポーランドと上位7チームが進む。
佐藤が地元で躍動した。両軍最多の19得点を記録し、チームをけん引。アクバシュ新体制として初の国内戦と、ネーションズリーグ国内初戦をストレート勝ちで飾り「序盤は動きが硬くなってしまったけど、徐々に自分たちらしさを取り戻して楽しくできた」と汗を拭った。
立ち上がりから5連続失点を許す苦しい展開で流れを引き寄せ、チームを救った。タイムアウト後に初得点すると、すぐにサービスエースもさく裂させた。19-21と2点ビハインドの場面では、崩れたトスを打ち切って連続得点。全セットを通して、接戦で決めきる得点力が光り、エースの片りんをのぞかせた。
千葉市出身。小学生から競技を始め、千葉ポートアリーナは何度も試合を行った思い出のある会場だ。日本代表には2022年に初選出されたが、日の丸を背負って国内のコートに立つのは初めて。この日は両親に加え、多くの友人が観戦してエールをもらい「ホームを感じて力になった」と笑顔を見せた。
10日は過去99勝47敗と勝ち越している韓国と対戦する。8勝目を挙げれば、目標の決勝大会(23日開幕)進出は、ほぼ確実。古賀紗理那さんが引退して絶対エースが不在の中、佐藤の活躍にも期待がかかる。「まだ攻撃も守備も助けられているけど、自分が成長できれば日本は強くなれる」。3年後のロサンゼルス五輪へエース候補が成長を誓った。
◆ネーションズリーグ 男子のワールドリーグと、女子のワールドグランプリが統合された国際大会で、2018年に新設された。年に1度開催され、世界トップの男女各18チームが参加する。予選ラウンドは週4戦ずつ、3週間にわたって行われ、各チーム計12試合を消化。23日からの女子決勝大会は上位7チームと決勝大会開催国のポーランドを含めた8チームにより、トーナメント戦で優勝チームが決まる。日本女子の最高成績は、24年大会の銀メダル。男子の1次リーグ第3週千葉大会は16日に始まる。
◆佐藤淑乃(さとう・よしの)2001年11月12日、千葉市出身。敬愛学園高から筑波大に進学。4年時はエースとして春季、秋季関東リーグ、全日本インカレ優勝を果たした。14年にNEC(現SVリーグ・NEC川崎)入り。昨季はレギュラーシーズン日本人最多の895得点を記録。ベスト6、最優秀新人賞を受賞した。日本代表には22年に初選出され、同年の世界選手権メンバー入り。178センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。最高到達点は305センチ。





