安治川部屋が大学アメフト部員と稽古、師匠「うちから内定を出しておくから」

 「大相撲・名古屋場所」(13日初日、IGアリーナ)

 安治川部屋が1日、愛知県日進市の愛知学院大キャンパス内に構えた新しい宿舎で稽古を行った。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は稽古後え「稽古場にクーラーがあり、すごく快適。名古屋の暑さをどう攻略するか、考えていたので」と手応えを口にした。

 昨年までの稽古場は屋外で、暑さに苦しんだ。今年は大学の相撲部が活動する土俵を借り、宿泊も大学の施設、学食、プール、トレーニング施設の使用も可能。「学生はうちにいる力士とほぼ同年代。生徒と交流することで、力士にとってもプラス。生かしてほしい」と語った。

 新入幕から2場所連続で11勝を挙げ、東前頭筆頭で臨む安青錦にとってもプラスの環境。親方は「みっちり基礎をやってきた。今やれることをやっていけばいい」と期待を寄せた。東京では若隆景(荒汐)が出稽古に訪れたといい「いいお手本。ありがたかった」と振り返った。

 この日は愛知学院大、名城大、中京大のアメリカンフットボール部員14人が稽古体験を行った。すり足や力士の当たりを受けるなど、みっちり汗を流した。

 親方は普及活動の一端として「一緒に稽古をして、相撲のことを感じてもらえれば」と狙いを説明。そして「大学で競技を終える学生も多いと聞く。(進路で)一つの選択肢になれば」と、スカウトの意味合いも含む。

 学生との稽古を終え、親方は「私からは“宝の山”に見えた。当たるのはアメフトと相撲で共通する」と語り、引き揚げる学生に「うちからは内定を出しておくから」とアプローチしていた。

 中京大アメフト部の鈴木満冴貴さん(4年=OL)は、卒業後は強豪の社会人チームに進む予定だが「押す姿勢はアメフトに生かせる。(力士の当たりは)初めての衝撃。アメフトでは感じたことがなかった」と驚いていた。

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