東海大九州 全員攻撃でノーシードから一気頂点 PF大舘が46点!主将の武富MVP「達成感はほかのチームよりある」
「デイリースポーツ主催・西日本学生バスケット・男子決勝、東海大九州67-63天理大」(8日、Asueアリーナ大阪)
男女の決勝と3位決定戦が行われ、男子は東海大九州のPF大舘秀太(2年)が3点シュート9本など46点を挙げる爆発などで天理大に67-63で逆転勝ちし、8年ぶり2度目の優勝を果たした。女子は日本経大が72-62で愛知学泉大を退け、2年連続3度目の優勝を決めた。最優秀選手賞には、男子が東海大九州のPG武富楓太(4年)、女子は日本経大のPG梶西未知(3年)が選ばれた。
東海大九州は勝利の瞬間、雄たけびを上げた。主将の武富も両手を挙げてガッツポーズだ。ノーシード、1回戦から7試合を勝ち抜いてきた。
「本当にうれしいです。コツコツ上がってきたので、達成感はほかのチームよりあると思います」。大会前、優勝を目標に掲げてはいたが、現実味はなかった。
「入学してから一度も3回戦以上いけていなかった。まずそこを目指していました」
昨年も金沢高時代から名の知れていた大舘が入学したにもかかわらず、3回戦で天理大に敗れた。これが転機だった。「大舘君に任せきりでチームが機能していなかった。全員でアタックしながら大舘君を生かすようにした」と説明する。
エース1人に頼らない全員攻撃を心がける。今大会は大舘が不調の中、準決勝では優勝候補の日本経大にも勝った。そして、決勝ではエースが46点とようやく爆発。昨年準優勝の天理大を破り、8年ぶりの栄冠を手にすることができた。
実は武富の父・浩二さん(51)も1995年に九産大で優勝しており、珍しい親子優勝となった。「優勝しているのは知らなかった。小さいころからバスケに連れて行かれていて始めました」。バスケットの面白さを教えてくれた父に最高の報告をして喜ばせる。





