大の里 石川出身の輪島は「雲の上の存在。少しでも近づけるように」 

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が26日、東京・両国国技館で開かれ、大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関大の里(24)=二所ノ関=を満場一致で第75代横綱に推挙することを決めた。28日午前に名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会で第75代横綱誕生が正式に決まる。大の里は茨城県阿見町の二所ノ関部屋で記者会見して喜びを語るとともに、28日に同部屋で行われる昇進伝達式の口上は、大関昇進時に用いて自身の代名詞的な熟語『唯一無二』からの変更、または第65代横綱貴乃花が込めていたような四字熟語を追加する可能性を口にした。以下、大の里と一問一答。

  ◇  ◇

 (横審の推薦を受けて会見)

 -目指す横綱像は。

 「自分なりにしっかり考えて、追求して勉強して頑張りたい」

 -部屋の玄関に師匠の綱がある。

 「綱もそうですし、品格力量の推挙式でもらう紙(推挙状)だったり。この部屋に入った時から、よく見ました」

 -元大関大ノ里のしこ名をもらい、横綱に昇進。

 「元大関の名前をいただいたからには、大ノ里さんの番付には絶対に行きたいと思っていた。8月の夏巡業で青森があるので、(大ノ里の出身地)藤崎に訪問して横綱になったことを報告したい」

 -土俵入りは。

 「親方としっかり相談して決めていきたい」

 -石川出身は輪島以来になる。

 「まだまだ雲の上の存在。少しでも近づけるように頑張りたい」

 (午前の一夜明け会見)

 -綱取り場所だった。

 「一回で成功できて本当にうれしい。歓声をプレッシャーに感じることがなかった。右と左、手の使い方がほぼ完璧。止まらないで圧倒する相撲が多く見せられた」

 -豊昇龍の存在とは。

 「新横綱として伝達式、明治神宮で土俵入りをしているニュースを、1月場所が終わって息抜きで行った新潟で見た。すごい悔しい気持ちで、僕に火を付けた、エンジンがかかった」

 -ライバルか。

 「越えなければならない壁だと思っている」

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