大の里 安易な引き技にはガッカリ 琴桜に先輩大関としての意地を 武蔵川親方が解説

 「大相撲夏場所・12日目」(22日、両国国技館)

 綱とりの大関大の里は伯桜鵬をはたき込み、自身初の初日から12連勝。横綱豊昇龍が3敗に後退し、賜杯争いは3差。きょう大関琴桜を下せば4度目の優勝が決まるが、「大の里の相撲はちょっと残念だったね」と元横綱武蔵丸のデイリースポーツ評論家・武蔵川親方。期待の大きさを率直に表現した。

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 綱とりの大関大の里は伯桜鵬をはたき込み、自己新記録となる初日から12連勝。横綱豊昇龍は関脇霧島に上手投げで不覚を取り、3敗に後退した。大の里は賜杯争いで3差をつけ、きょう大関琴桜を下せば4度目の優勝が決まる。大鵬、輪島、羽黒山、照国らの記録を上回る最速昇進へ王手をかけた。

 きょうの大の里の相撲はちょっと残念だったね。もちろん、勝ちたいという気持ちは分かるよ。でも、ここまで全勝できているし、これから上の番付に上がろうという力士なんだから、あまりにも安易な引き技はやってほしくなかったな。しかも相手は平幕なんだし、これから先もずっと対戦していくわけだからね。伯桜鵬の当たりをバチッと受け止める相撲を取ってほしかったよ。とにかく、この内容は褒められない。大の里への期待が大きいだけに、国技館で見ていたお客さんが一番ガッカリしたと思うな。

 2敗もいなくなって、もう優勝の行方も見えてきたけど、まずは13日目に大の里と対戦する琴桜には、先輩大関としての意地を見せてほしいね。そしてお互いに前に出て、力を出し合うことが大事だよ。いい相撲を取って、ファンの期待に応えてもらいたいな。

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