大宅真樹がサントリー“最後の試合”で涙 強いチーム愛と本心も「退団は自分の意志ではない部分が」
「バレーボール男子・アジア・チャンピオンズリーグ・3位決定戦、サントリー3-0フーラード・シールジャーン・イラニアン」(18日、島津アリーナ京都)
SVリーグ初代王者のサントリーがストレート勝利を果たし、アジア3位で大会を終えた。
6月の代表期間を控え、この試合がクラブ活動期間最後の試合だった。今季限りで退団が発表されている大宅真樹や藤中謙也、シリフカにとってはサントリーでのラストゲーム。試合後の表彰では退団選手を含めて胴上げが行われた。
17~18年シーズンの加入から長年にわたってチームを支えてきたセッターの大宅は試合後、目を赤くし涙ぐんでいた。「自分らしく笑顔でプレーしようと思って、2セット目まではできていたんですけど、あと1セットで終わってしまうというのはすごく寂しい思いになってきて、25点目に近づくにつれて、本当にこれが最後なんだなという思いができた」と試合中の胸の内を明かし、「7年頑張ってきて良かったなというのと、みんなに感謝してきょうはプレーしてきたつもり」とチームに感謝。「最後のトスは自分の中のシナリオでムセルスキーに上げるのは決めていた。彼とは7年の付き合いでいろんなことを教わった。最後に(点を)取ってくれたので、本当に良かった」とラストプレーの意図を明かした。
20~23年に渡って主将を務め、サントリーの中心的な存在だった。「このチームが大好き過ぎて、退団が決まったのは自分の意志ではない部分があったので」と退団については本意ではなかったことも告白しつつ、「そこはチームの方針を理解できる」とし、「もっともっとこのチームで一緒に世界一を目指したかったし、目指せるチームと思っていた。今後のチャンスがなくなったけど、また次のチームに行って、そういうチームを作りたい」と語った。
6月からはネーションズリーグが始まり、日本代表に招集されている。不動の正セッターである関田誠大が右足関節手術で、関田に代わるトス役が必要とされている。「形はどうであれ、僕も今シーズンはチャンスだと思ってる」と正セッター争いに意欲を示し、「やっぱりセカンドセッターをどうするかっていうことを多分今バレー界が問題視されているので、それでも僕はセカンドセッターを狙う気はない。ファーストセッターを意地でも取りに行くというところを今シーズンは絶対やりたいと思ってるので、アピールできるとこをしっかりアピールしながら自分の持ち味も出しつつ、監督の考えに近づけていけるようにすることがまずは1番」と意気込んだ。



