高橋藍が4冠に「光栄」 SVリーグ初年度で初代王者「さらなる高みを目指していきたい」
昨年10月から始まったバレーボールの大同生命SVリーグの年間表彰式が8日、都内で行われた。男子初代王者に輝いたサントリーの高橋藍(23)はベスト6、ベストアウトサイドヒッター、ベストレシーブを受賞し、積極的な発進でリーグの認知度向上に貢献したとして特別表彰を受けた。プレーオフMVPに加えて4冠を果たし、「非常に光栄。賞をいただけることでモチベーションや、さらなる成長にフォーカスできる」と実感を込めた。
将来の完全プロ化を念頭に、Vリーグから名を変えて昨年10月に新設されたSVリーグ。2030年までに世界最高峰の舞台とすることを目標とし、外国籍選手枠の拡大など選手起用の規定が緩和されて始まった。
昨季までイタリア・セリエAを主戦場とした高橋藍は、さらなる成長を求めて今季からサントリーに加入。シーズン前半はコンディションが上がり切らなかったが、後半にかけて修正し、レギュラーシーズンは40試合でアタック決定率は日本人選手最高(全体4位)の54・6%。2位で突入したプレーオフでもエースとしてチームをけん引してMVPを獲得した。
「イタリアで高さとパワーを克服したけど、日本のリーグは守備と組織力が世界トップレベル。そこに苦しめられたし、自分も成長できたと思う」。今後は11日に故郷・京都で始まるアジア・チャンピオンズリーグ、そして28年ロサンゼルス五輪につながる代表活動が始まっていく。「さらなる高みを目指していきたい」と力強く語った。
レギュラーシーズンのMVPは、男子がニミル・アブデルアジズ(名古屋)、女子は林琴奈(大阪M)が選ばれた。





