大阪B・西田有志 ガックリ準決敗退 RS覇者がフルセット大激戦で涙 決勝進出の古巣・愛知にエール「優勝して」
「SVリーグ男子・プレーオフ準決勝、大阪B2-3愛知」(26日、Asueアリーナ大阪)
大阪市のAsueアリーナ大阪などでプレーオフ準決勝第2戦が行われた。男子でレギュラーシーズン(RS)覇者の大阪Bは同4位の愛知にフルセットの末2-3で敗れ、2連敗で敗退が決まった。昨夏パリ五輪代表オポジットでエースの西田有志(25)はチーム最多26得点を挙げるも、決勝進出に導けず、悔しさをにじませた。サントリーは名古屋に3-0で快勝した。女子はRS1位の大阪Mが3-1で4位デンソーを下し、3位SAGA久光も2位のNEC川崎にストレート勝ち。いずれも1勝1敗で第3戦に持ち込んだ。
紙一重の勝負で無念の惜敗を喫し、西田は悔しさをにじませた。試合終了の整列後、真っ先にコートにあおむけとなり、天を仰ぐ。レギュラーシーズンを首位で通過しながら、リーグ初代王者の称号は手に入らなかった。
「本当に悔いが残る。個人としてはいい感覚があったが、チームを勝たせることで、それが届かなかったところが非常に悔しかった」
フルセットの大激戦で、苦しい試合中盤以降にエースとしての力は見せつけた。セットカウント1-1で迎えた第3セット。19-14の5点リードで迎えた場面で相手のサーブミスで加点すると、3発のサービスエースとアタック1発を決め5連続得点。剛腕を鳴らして一気4得点でセット奪取をたぐり寄せ、雄たけびを上げ続けた。
最終セットまで左腕で相手ブロックの壁を破り、サービスエースも計5発。チーム最多の26得点をマークしたが、最後は愛知の粘り強さの前にのまれた。プロキャリアをスタートさせた古巣の決勝進出には「僕がいたところなので、優勝していただけたら」とグッドルーザーに徹して健闘を祈った。
大阪BのSVリーグはこれで幕を閉じた。ただ、シーズンはまだ終わっていない。5月中旬のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の戦いが残っている。しばし体を休め、アジアNo.1クラブへ再び立ち上がっていく。





