柔道 故・古賀稔彦さんの長女ひより、57キロで初戦突破 父は全日本選手権2位「改めてすごいこと」

 「柔道・全日本女子選手権」(20日、横浜武道館)

 バルセロナ五輪金メダルなど長らく柔道界の顔として活躍し、2021年に死去した古賀稔彦さん(享年53)の長女、古賀ひより(24)=パーク24=が初出場し、3回戦に進出する健闘を見せた。

 148センチ、57キロの体で真っ向勝負を見せた。初戦は170センチ、78キロの平野友萌(センコー)を相手に、先に背負い、袖釣りを軸に攻めた。今大会で皆勤された足取りに関しては、袖釣りで回転しながら背中越しに引き手で相手の足を持つなど、稔彦さんをほうふつとさせる技も繰り出した。

 3回戦では166センチ、70キロの西篠里奈子(龍谷大)を相手に積極的に攻め、指導を2つ先に与えるなど優位に進めたが、背負い後の寝技で縦四方固めに抑え込まれ一本負けを喫した。

 挑戦を終えた古賀ひよりは「大きい相手に自分の技がどこまで通用するか。怖さもありましたが、しっかり自分の技で勝負する気持ちで戦えた」と振り返った。

 稔彦さんは1990年の全日本選手権決勝で小川直也に敗れるも2位と大健闘。同じ体重無差別の戦いを終え「(父が出場した全日本選手権の)昔の方が試合時間が長かった。私は初戦の5分間で手がパンパンに張ったぐらいに、重量級と戦うのはキツかった。そこで勝ち上がったのは、改めてすごいことだと感じました」と語った。

 今後は実業団選手権が団体、個人が控える。「自分の57キロの階級で勝てるようにしたい」と前を向いていた。

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