角田夏実の巴投げで敗れた橋高が脱帽「体がコントロールされた」
「柔道・全日本女子選手権」(20日、横浜武道館)
パリ五輪48キロ級金メダルの角田夏実(32)=SBC湘南美容クリニック=が体重無差別の大会に臨み、1回戦で78キロ超級の鋳山真菜実(生光学園高)を旗判定で下し、2回戦では橋高朱里(29)=金沢学院短大教員=を巴投げで有効を奪い、優勢勝ちした。3度目の出場で2勝、および技のポイントを奪うのは初。敗れた橋高は角田のうまさに脱帽した。
敗れた橋高は身長165センチ、76キロ。「オリンピックチャンピオンとできるのは、楽しみでもあり怖さもあった。組み手のうまさは映像で見た以上でした。センス、階級は違うのにパワーを感じました」と振り返った。
序盤から両袖を絞られ、開始10秒過ぎから立て続きに巴投げを仕掛けられた。2分30秒過ぎに、この日6本目の巴投げで体が横回転され背中をついた。当初の技ありから有効に変わるも、最後までポイントを奪う気配はなかった。
橋高は巴投げを「いろんなパターンがあって、体がコントロールされた」と、その威力を認めた。普段は学生の指導にあたっており「この経験を伝えて、学生が強くなってくれれば」と話していた。





