元大関の朝乃山が三段目優勝、大ケガから半年ぶり復帰「前に進めて良かった」

 「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)

 大関経験者の西三段目21枚目の朝乃山(高砂)が千代大牙(九重)と対戦。寄り切って7戦全勝で優勝を決めた。

 じっくりと右四つの形をつくり、じりじりと危なげなく寄り進んだ。昨年名古屋場所4日目の取組で左膝重傷を負い、手術とリハビリで3場所を全休。復帰場所で格段優勝を果たし「ここまで来たのは自分だけの力ではない。7日だけでしたが相撲を取る度に充実感がありました。勝たなくちゃいけないプレッシャーの中で前に進めて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 来場所は十両を狙える15枚目以内に番付を戻すから微妙な状況。「15枚目以内に入っても入らなくても、ヒザに向き合いながら稽古に精進したい」と前を向いた。

 同じ6戦全勝だった同部屋の朝玉勢は自身の取組前に敗戦。決定戦の可能性が消えていた。「ここまで来たらやりたかったですね」と話していた。

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