フォルティウス イタリア戦で初白星も格下中国に痛恨黒星 吉村「いい感覚」巻き返しへ全力
「カーリング・女子世界選手権」(16日、議政府)
1次リーグが行われ、日本代表のフォルティウスはイタリアに10-5で快勝して初勝利を挙げたが、続く中国戦には9-10で敗れて1勝2敗となった。イタリア戦では後攻の第1エンドに大量5得点し、堅実にリードを守った。中国戦は0-1で迎えた第3エンドに4点のスチールを許し、劣勢を覆せなかった。今大会は来年のミラノ・コルティナ冬季五輪の出場枠が懸かっており、1次リーグは出場13カ国が総当たりで争い、上位6チームが突破する。
五輪出場枠獲得へ厳しさが増していく。フォルティウスはイタリア戦で初白星を挙げたが、格下の中国に痛恨の敗戦。スキップの吉村は「苦しい展開が続いてしまった」と悔しがった。最低でも1次リーグは突破したいが、黒星先行でスタートダッシュに失敗した。
チームの世界ランキング8位のフォルティウスに対し、中国側は17位。だが、一発勝負の怖さを味わった。後攻の第3エンド。吉村の最終投は相手のハウス(円)中心のストーン(石)をはじき出せず、自らの石は円外に流れるミス。「想定より速くなった。イメージした軌道ではなかった」。大量4点のスチールを許し、勝機が遠のいた。
他のメンバーも本来の緻密さを欠き、スチールで計7点を失った。難局が続いた吉村のショット成功率は61%にとどまり、打開できないまま敗色だけが濃くなった。
カナダなど強豪国との対戦を残し、巻き返しは容易ではないが、吉村は「いい感覚はある。集中していく」と顔を上げた。





