天空海がストレート勝ち越し、関取復帰&関取弓取りへ前進

出羽ノ龍(手前)を掛け投げで下す天空海(撮影・山口登)
出羽ノ龍(右)を掛け投げで下した天空海(撮影・山口登)
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 「大相撲春場所・7日目」(15日、エディオンアリーナ大阪)

 元幕内で幕下6枚目の天空海(立浪)は出羽ノ龍(出羽海)を掛け投げで下し、無傷の4連勝。勝ち越しを決めた。

 立ち合いで差され、対抗して小手を振ったところ、その流れで掛け投げが決まった。通例は土俵際の逆転で決まることが多い決まり手だが、珍しく立ち合い直後の土俵中央で決まった。

 天空海は「あまり良くないけれど体が動きました。本当ははじきたかった」と苦笑い。「久しぶりのストレート勝ち越しなので、この流れでいきたい」と胸を張った。

 今場所は新横綱豊昇龍の付け人を務める。「横綱の足を引っ張らないように」と、自身の取組の発憤材料としている。

 横綱昇進後は弓取りの練習を、同部屋の上戸とともに開始した。

 昨年夏場所では元十両の幕下朝乃若(高砂)が弓取りを2日目から千秋楽まで務めた。1991年名古屋場所の秀ノ花以来、33年ぶりの珍しさだったが、これに続く可能性がある。また、十両に復帰しての弓取りにも意欲を示しており、実現すれば2006年の皇牙以来、19年ぶりの“関取弓取り”となる。

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