千代翔馬が豊昇龍撃破で歴代2位の年長初金星「それでも勝ちたかった」立ち合い変化
「大相撲春場所・5日目」(13日、エディオンアリーナ大阪)
平幕の千代翔馬(九重)が横綱豊昇龍(立浪)を寄り切り、33歳7カ月21日で自身初の金星を獲得した。
1958年に年6場所制が定着して以降、琴奨菊の33歳7カ月13日(2017年秋場所)を上回り、豪風の35歳1カ月(2014年名古屋場所)に次ぐ、史上2位の年長初金星となった。
立ち合いで右に動いて上手を取り、豊昇龍に立て直させず寄り切った。
千代翔馬はこの日朝に立ち合いの変化を決断したという。「負けたら変化したと何年も言われるかもしれないけれど、それでも勝ちたかった」と語った。座布団が眼前を舞い「うれしいですね。懸賞や金星よりも結びで勝てたのがうれしい」と話した。
千代翔馬は先代九重親方(元千代の富士)の時代に入門。同じモンゴル出身で豊昇龍が7歳の頃から知っているといい「横綱が入門したときは自分は関取だった」と、先輩としての意地を見せた。
千代翔馬は3勝2敗。豊昇龍は初めて金星を与え、3勝2敗と優勝争いから一歩後退した。